今回は、まるでガラス細工のように美しいお菓子を手がける小鍛治本舗本店。
思わず見とれてしまうほどの芸術的な輝きがあり、職人の繊細な技はまさに食べる宝石と呼びたくなるお菓子です。
旅の思い出にも、大切な人への手土産にも、自分へのご褒美にもぴったり。知る人ぞ知る名店の魅力を紹介します。
お菓子を愛する店主が作るお菓子たち

お店は県道205号線沿いにあり、大きな看板が目印です。さらに周辺にも案内看板が出ているので、はじめて訪れる方でも迷わずたどり着けます。
駐車場はお店のすぐ前にあります。
小鍛治本舗にはもう一つ店舗があり、県内に2店舗を構える人気店なんです。
店内へ一歩足を踏み入れると、ふわりと広がる和の落ち着いた空気。

静かな雰囲気の中に、大きなショーケースが堂々と置かれ、そこには色とりどりのお菓子たちがずらりと並んでいます。

実は私自身、この日がはじめての訪問で、行ってみたいと思ったきっかけは、ブログで偶然目にした、とてもキレイな琥珀糖でした。
その話を店主さんに伝えると、琥珀糖が生まれる工程やこだわりなどを丁寧に教えてくださり、お菓子への深い愛情がひしひしと伝わってきました。
そして、そんな店主さんが作る琥珀糖をやっぱり食べてみたいと思いました!
絶対食べてほしい名物・琥珀糖「いたち川」

ショーケースに並んだ琥珀糖「いたち川」を目にした瞬間、思わず立ち止まってしまいました。
色鮮やかでキラキラと輝く姿は、まるで小さな宝石みたいで、「食べるのがもったいない」とつい感じてしまうほどです。
この「いたち川」は、季節の風景やモチーフをかたどった琥珀糖で、訪れる時期によって表情が変わります。

私がうかがった秋には、黄金色に色づいたいちょうや、ころんとかわいらしい栗のモチーフが並び、季節を感じる温かみのある彩りでした。
四季折々でどんなデザインに出会えるのか、ぜひ違う季節にも訪れてみたくなります。
さらに、この琥珀糖のこだわりは 無添加で作られていること。余計なものを加えず、素材そのものの味わいを大切にしているため、シンプルだからこそ引き立つ味を楽しめます。

さっそくひと口いただくと、最初に感じるのは外側のカリッとした軽い歯ざわり。そのあとすぐ、中の寒天がもたらすもちっとした食感が広がり、ひとつのお菓子で二つの食感が楽しめるのがとても新鮮でした。
見た目の美しさはもちろん、口に入れた瞬間の驚きまで楽しめる、まさに五感で味わう逸品です。
秋ならではの上生菓子「柿の里」もおすすめ

秋の風情を映し出した上生菓子がたくさんあり、名月や紅葉、柿など、どれも美しくて選ぶのに迷ってしまうほどでした。
その中から私が選んだのは、鮮やかなオレンジ色がひときわ目を引く 「柿」 の上生菓子です。
手に取ると、つややかな橙色の表面に、ちょこんとのった緑の葉がよく映え、まるで本物の小さな柿のようでした。細部まで丁寧に作られていて、和菓子職人さんの細やかな技が感じられます。
ひと口食べれば、しっとりとなめらかなあんこの食感が広がり、ほどよい甘さがふわり。やさしい味わいで、思わずほっとしてしまうようなおいしさです。これはもう、たてたてのお抹茶と一緒にいただきたくなる、そんな上質な一品だと思いました。
秋の訪れを感じながらゆっくり味わいたい、季節ならではのおすすめ和菓子です。
小鍛治本舗で感じた和菓子の魅力

小鍛治本舗は、見た目の美しさだけでなく、職人さんの丁寧な仕事や季節を大切にする心が感じられる、とても心温まるお店でした。
琥珀糖「いたち川」に代表される繊細なお菓子や、季節ごとに姿を変える上生菓子たちは、訪れるたびに新しい出会いをくれます。
今回初めて足を運びましたが、「次はどんな色や味わいが待っているんだろう」と、もうすでにまた訪れたい気持ちでいっぱいです。
富山を訪れる方はもちろん、地元の方にもぜひ一度味わってほしい、特別な和菓子の世界が広がっています。
小鍛治本舗 本店
住所:富山県富山市桜谷みどり町1-6
アクセス:富山地方鉄道「富山大学駅」から徒歩約20分
TEL:076-433-6618
営業時間:8:00-19:00(月〜土)、8:00-12:00(日)
定休日:不明

















