富山|「御菓子司 清進堂」の和菓子で日常の「おもてなし」をお手伝い

「御菓子司 清進堂」のある富山市平吹町(ひらきまち)は、富山市のいわゆる旧市街にあり、閑静な街中です。
お店から5分も歩けば、富山名産のます寿司のお店が並ぶ諏訪川原町や、初詣には多くの人でにぎわう護国神社、キレイな石垣の富山城などがあります。
「清進堂」は富山市内軌道線「諏訪川原駅」から徒歩4分ほどの場所にあります。

「清進堂」上野家の歴史

「清進堂」は創業昭和41年12月(富山での創業)。
上野家のはじまりは、宇奈月温泉。宇奈月温泉にある「もろみまんじゅう」で有名な「つぼや菓子舗」が本家にあたり、先々代が修行から帰郷し、富山に店を構え、今に至ります。

代表の上野 康浩さんは、大学を卒業後、お父様の勧めで、当時京都にあった洋菓子店の名店「平川風月堂」で修行をしたのだそう。
和菓子屋さんなのに、洋菓子店で修行していたのは驚きますが、製造場にいち早く入れたかったお父様の思いがあったのではないかといいます。

こだわりの和菓子たち

店舗の一階には、売店と製造所があり、お菓子は毎日、製造所で作られ、店頭に並びます。
原材料には特にこだわり、地物の富山産のコメ・卵(田村農園)を中心に、時には北海道などからも高品質で味の良い食材を取り寄せています。
そしてすべてのお菓子は、社長をはじめ責任者が細心の注意を払ってこしらえ、吟味し、最後に店頭に並べられるそうです。

いちご大福や上生菓子をはじめとする生菓子、最中などの半生菓子、干菓子などがありました。上生菓子が売りのようで、お茶席やお正月のお菓子として、人気が高いようです。

人気の「いちご大福」

独特な見た目の「いちご大福」が人気。
こちらの「いちご大福」の最大の特徴は、餅を「かぶせ」(かしわ餅風に、葉を見立てて、餅で苺と餡を軽く包む)ている点。さらに、一般のイチゴ大福は「ついた」餅ですが、「練った」餅(求肥)を使用しています。

材料としては、乳脂肪分47%の生クリームと、北海道産の粒餡を使用。代表の修行先であった「風月堂」と同じ配合で生クリームが作られています。
牛乳臭さをなくすため、さくらんぼのお酒を入れており、生クリームがさっぱりしているそうです。

求肥がふんわりもちもち!求肥は口に入れた瞬間は驚くほどふんわりしていますが、すぐにシュッと柔らかくなり、苺と生クリームと小豆、すべてと絡んで、しっとりと口の中に馴染みます。新感覚のいちご大福!
通常の大福より持ちやすくて食べやすい!全体的に甘すぎないため、ペロリと食べてしまいました。

生クリーム、あんこ、いちごの量のバランスも良いため、あんこがあまり好きじゃない方も、ばくばく食べれてしまいそうです。
販売期間は、11月中旬~5月連休明けまでなので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

人気のぷりんは早いもん勝ち

和菓子屋さんとしては珍しい、ぷりんは特に人気のようで、私の訪れた16時には売り切れてしまっていました…。こちらのぷりんは、富山県産の牛乳、卵を使用しています。実は、代表が以前修行をされていた人気洋菓子店「平川風月堂」で作られていたぷりんと同じレシピで作っており、香り付けに3種の洋酒を使用しているそうです。

その他ロングセラーの「まつ川」「柚の葉」「深川ほっ久里」や、路面電車をPRした「富山ライトレールもなか」など、富山ならではのアイデア商品もあります。
ホームページから一覧をご覧いただけますよ。原料、販売期間、消費期限などの情報も合わせてご覧いただけます。

お茶菓子から贈り物まで

贈り物などの少量のものから、企業・団体の節目となる記念日や、建物・施設の落成祝い、身内・親戚の集まる法事まで、慶事・弔事に祝い菓子など、数量の多いご注文もお願いできます。
どら焼きや饅頭などは、上面に文字や絵の入った焼き印を押すこともできるそう。上生菓子ですと、具体的なカタチをお伝えすることで、そのカタチに似せて作っていただくこともできるようです。

「見てよし、食べてよし」それが日本伝統の和菓子。
みなさんもぜひ「清進堂」の和菓子を食べてみてくださいね。

清進堂
住所:富山県富山市平吹町4-1
アクセス:富山市内軌道線「諏訪川原駅」から徒歩約4分
電話番号:076-424-8435
営業時間:8:00~19:00

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。