フリーマーケットのような手軽さで、古本を目で、手で触れて楽しめるイベントが定期的に開催されています。
その名も「BOOK DAYとやま駅」。
小説から絵本、古雑誌、レコードまで掘り出し物が勢ぞろいし、人通りの多い富山駅で、世代を問わずたくさんの人が足を止めて見入っていました!
今年で開催10周年をむかえる、本好き必見イベントの様子をご紹介します♪
活気あふれる富山駅の真ん中で古本市
場所は富山駅の南北自由通路。
北陸新幹線、あいの風とやま鉄道の中央改札口や、路面電車の乗り場をつなぐ、富山駅の中核です。
屋内ながら明るい光が差しこみ、開けている場所なので、普段は休憩スポットとして、週末はイベントやセレモニーの会場としてよく活用されています。
南側から通路に入ると、奥のほうに人だかりができていますね。
まっすぐ向かってみると…
きました!「BOOK DAYとやま駅」の古本市場です。
「古本」ののぼりと看板、そして中身がびっしり詰まった本棚にテンションが上がります♪
ここでしか出会えない掘り出し物がズラリ!
「BOOK DAYとやま駅」では、富山県内のさまざまな古本屋さんが集まり、それぞれのお店のとっておきの品が販売されます。
この日は8つの古本屋さんが参加し、持ち寄られた古本たちが本棚にズラ―ッと並んでいました。
お店ごとに本棚が分かれており、まとめて買うと料金が安くなるところも…!
ジャンルも作家さんも幅広いので、とにかく目移りしてしまいます。
道行く人たちも次々に足を止め、本棚に手を伸ばしていました。
改札の目の前にあるので、お仕事や学校帰りにふらっと立ち寄れる手軽さが良いですよね。
ラインナップはお店ごとに異なり、バラエティに富んでいます。
小説はもちろん、親書、エッセイ、雑誌や写真集、子ども向けの絵本を取り揃えるところも。
さらに富山県ゆかりの書籍を集めたコーナーや、現在は廃番になった古いレコードを扱うお店まで!
マニアにはたまりませんよね…何時間あっても足りません。
ちなみに、小説のハードカバー本を手に取って選んでいると、本棚の向こうから店主さんが「おすすめですよ」と声をかけてくれました。
「その本棚にある本は、ご本人のサイン入りなんですよ」とのこと。
確かに表紙をめくってみると、そこにはサインが!
棚2列ぶんほどあるサイン本たちを前に「す、すごい…!」と叫んでしまいました(笑)。
古本屋さんの中となると緊張してしまいますが、オープンなイベントなら店員さんとの談笑が気軽にできるのもまた魅力です。
始まりは2013年。愛され続けるブックイベント
このイベントはもともと、富山市の中心市街地を会場にした大規模なブックイベント「BOOK DAYとやま」として、2013年から年1回ペースで開催されていました。
しかし新型コロナの感染拡大を機に、規模を縮小させたスピンオフ版「BOOK DAYとやま駅」が隔月で開催されるように。
今では富山駅の恒例行事として、毎回たくさんのお客さんが足を運ぶようになっています。
そんな「BOOK DAYとやま」は、2023年の今年で開催10周年。
5月に開催予定の大規模イベントでは、古本市のほかトークイベントや屋台を楽しむマルシェも用意されているみたいです。
コロナ禍を乗り越えて10年も続いているなんて、愛されているイベントなんですね。
今回の古本市では、本棚を何往復もして選んだ結果、小説とエッセイを2冊購入しました♪
悩みすぎて長居してしまった…次回から気を付けよう(笑)。
「BOOK DAYとやま駅」2023年度は、6/10、8/3、10/14、12/7、2/23に開催される予定です。
紙のにおい、少しざらついた表紙、店員さんの愛情…
古本屋さんでしか味わえない趣深さに触れられる貴重なイベント。
「古本屋さんに入るのはちょっと緊張する…」という人も、手軽に楽しめるので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
:BOOK DAYとやま駅
住所:富山県富山市明輪町1-225
アクセス:富山地鉄市内線【1・2系統】「富山駅」から徒歩1分以内
JR高山線、あいの風とやま鉄道「富山」から徒歩1分以内
TEL:076-456-7620(BOOK DAYとやま実行委員会)
開催日時:2カ月に1回の不定期開催(最大規模「BOOK DAYとやま」は年1回)
開催時間:11:00~19:00