岩瀬の海と紅茶の香りを楽しむ「アナザホリデー」でほっと一息。

今回は私が足繁く通う大好きなお店の一つ、アナザホリデーさんを紹介します。

数え切れないほどたくさんの種類の紅茶がそろう喫茶店で、アフタヌーンティーや焼き菓子、フードメニューも充実しているお店です。

初めて訪れた瞬間「好き!」と本能で感じて、それ以来「頑張ったごほうびはアナザホリデー」というマイルーティンができました。

なんとあのドラマ『孤独のグルメ』での撮影に使われたこともあるそうです…!

今でもファンが絶えないディープな魅力をお伝えします。

お店はのどかな住宅街の一角に

お店があるのは、海辺の閑静な住宅街の一角。
何度も訪れているにも関わらず、見事に毎回道に迷います…(笑)。

市内電車の「岩瀬浜駅」で降車し、観光名所として有名な北前船廻船問屋町の入り口にたどり着いたら左へ。

曲がって1分もしないうちにY字路が登場するので、ここで「横断歩道に沿う方向」へ曲がります。

いつもここでまっすぐ進んでしまうんです…今日は間違えなかった!

ということで無事「アナザホリデー」さんに到着です。
この味わい深い手作りの看板が、既に懐かしさを醸し出していますね。

駐車場はお店の向かいに3台分あるとのこと。

木製のイスに、メニューが書かれた黒板が立てかけられているレトロ感にも心がくすぐられます。

外観だけでも既にワクワクが止まりませんが、本番はここからです。

五感が研ぎ澄まされる、レトロな内装

引き戸をカラカラ…と開けると、ノスタルジックにあふれた古民家の温かい内装に迎えられます。

大人の魅力たっぷりの店長さんから「お好きな席にどうぞ」とお声がけいただき、キッチンがちらりと見える丸テーブルに着席。

手書きのメニュー表を開くと、さまざまな種類のドリンクとフードがずらり。

ティーハウスの代名詞アフタヌーン・ティーセットをはじめ、ケーキ、アップルパイなどの焼き菓子が名を連ねています。どれも紅茶にとっても合いそう…!

別紙には新入荷の品種が記載されていて、メニューの文字を目でなぞるだけでも紅茶への並々ならぬこだわりを感じますね。

世界三大銘茶の一つダージリンだけでもたくさんの種類があり、もはや「この世の紅茶すべてこのお店で飲めるのでは?」なんて思います。

さらにフードメニューも充実しています。
サンドイッチ、チーズトースト、ピザトースト…どれもおいしそうです。

1番人気はキーマカレー。
この日も他のお客さんが注文していて、とってもおいしそうな香りがフワ~ッと漂ってきました。

異国気分を味わいたいときの食事にもおすすめのお店です。

お気に入りのスコーンセットを注文し、のどかな店内をぼんやりと眺めながら待ちます。

ちょうどおやつ時の午後3時ごろに伺ったため、おしゃべりを楽しむお客さんが2~3組いらっしゃいました。

つやつやしたアンティークの家具たちに、ほのかな紅茶の香りと扇風機が回る音…

古民家を改装しているそうで、おばあちゃんの家に帰ってきたような安心感に包まれます。

こだわりの紅茶とスコーンを心ゆくまで堪能!

雰囲気だけでお腹いっぱいになりつつあったところに、まずは紅茶がやって来ます。

カフェタイムは珈琲よりも紅茶派の私。
香りをしっかり感じるため、猛暑日ながらホットでお願いしました。

ティーポットに保温用のミトンがかぶせられ、自分で好きなだけカップに注いでいただくスタイルです。

紅茶の種類は「アフリカンジョイ」。
注いだ瞬間からフワッと優しく香り、濃いめの水色が白いティーカップによく映えます。

コクとスッキリ感のバランスが良く、とっても飲みやすい逸品です。

ティーポットにはお湯がたっぷり入っていて、全部で5~6杯は楽しめるくらいの量があります。

ゆっくりと味わっていると、お待ちかねのスコーンが届きました。

この貴族感たっぷりのビジュアルで750円はうれし過ぎます。

ホクッと手で割って一口食べると、香ばしい小麦粉の味わいとほのかなバターの香りが広がります。

サクふわ食感がたまりません…紅茶と相性バツグンです。

ジャムは梅、ゆず、あんずの中から好きなものを選ぶことができ、今回はあんずをチョイス。
味のラインナップは旬の果物に合わせて変えているそうです。

あんずのシャープな酸味とスッキリとした甘みが、素朴なスコーンとよく合います。

生クリームもとってもフワフワ…!
スッと溶けるような軽やかさでペロリと食べられます。

食べて味わって、飲んで味わって。
あまりの多幸感に無言でニンマリ笑っていたところは、誰にも見られていないことを祈ります。

後半は濃くなってきた紅茶にたっぷりとミルクを注ぎ、最後の一口まで本当においしくいただきました。

駅に向かう道中には岩瀬の海

優しそうな店長さんに感謝をお伝えし、お店を出て満足感いっぱい。

ホクホクした気持ちにもう少し浸っていたくて、帰りがてら周辺をゆっくり散歩しました。

お店から岩瀬浜駅へ向かう道中には、富岩運河の河口や岩瀬浜漁港が眺められる橋もあります。

ほんのり残る紅茶の味わいと潮風が心地よく、とっても満たされたひと時でした。

紅茶好きの方はもちろん、日常から少しだけ離れてゆったり過ごしたい方にも、ぜひ一度訪れていただきたいお店です。

アナザホリデー
住所:富山県富山市岩瀬梅本町115
アクセス:富山地鉄市内線電車富山港線「岩瀬浜」から徒歩約8分
TEL:076-438-6303
営業時間:11:30~21:00(ラストオーダー20:30)
定休日:火曜日、水曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。