こだわりいっぱいの創作蕎麦を楽しめる!本格手打ち蕎麦福籠(ふくろう)@山室

週に3日は蕎麦を食べる蕎麦ファンの私。
普段は乾麺や袋麺ばかり食べていますが、たまには贅沢に手打のお蕎麦が食べたい!

そんな想いで富山市内のお蕎麦屋さんを探したところ、人気店「本格手打ち蕎麦 福籠(ふくろう)」さんを発見しました。

富山県内の八尾在来種の蕎麦を使用し、お店で挽いたお蕎麦を手打で提供されているとのこと。

そんなのおいしいに決まっている…!
さっそく数々の名店が潜む山室地域へ向かいました。

“隠れフクロウ”がいっぱい!実家のようなお蕎麦屋さん

今回おじゃまする福籠さんは一般の住宅を改築してオープンされたお店で、住宅街にあるとのこと。

初めて行くお店なので地図を要チェック…と思っていましたが、グリーンモール山室の前の中市交差点に案内がありました。

案内に沿って大通りを曲がって閑静な住宅街を少し歩くと…前方にのぼりがハタハタ揺らめいているのが見えてきました!

本格手打ち蕎麦 福籠(ふくろう)さん、到着です。
瓦の屋根と石段がどこか懐かしさを感じさせるよそおい。

入り口へ繋がるスロープが備えられ、車椅子やベビーカーも入りやすいよう配慮されています。

ちょうど駐車場に他のお客さんと思しき車が次々と入っていくのが見えたので、私もさっそく中へ。

本物のご自宅のような戸をカラカラッと開けると、温かい木の温もりとかわいらしいふくろうの置物たちがお出迎えしてくれました。

玄関で靴を脱ぐスタイルで、実家に帰ってきたような安心感があります…。

ハンドメイドのかわいい髪飾りや栞が販売されているコーナーもありました。

中へ入ると、広間のテーブル席や縁側のお座敷はすでにお客さんでいっぱい。
座布団に腰をおろすタイプのカウンター席に案内していただきました。

趣たっぷりの様相に、富山にちなんだ銘柄の日本酒がずらっと並ぶ姿がマッチしています。

基本はランチ営業ですが、予約すれば夜限定のコース料理も食べられるそうですよ!

注文を済ませ、お通しのかりんとうをポリポリかじりながら、店内の様子をのんびりと眺めて待ちます。

カウンターのすみっこ、小さなスペースにもふくろうがひっそり居るのを発見♪
古民家カフェのような清潔感のある空間に、すみずみまで置き物や装飾が施されていて、お店の方のこだわりを感じられる店内です。

美しすぎるビジュアル!オリジナルの創作蕎麦「淡雪」

のんびりと店内を眺めていると、お蕎麦が到着。
ランチもピーク時で混雑する中、店員さんがにこやかに届けてくださいました。

看板メニューのひとつ、淡雪(あわゆき)です!

一目見て「美しい…!」とこぼしてしまうこのビジュアル。

蕎麦の在り方を追求する福籠さんは、さまざまなオリジナルの創作蕎麦を考案されていて、こちらの淡雪もその一つです。

泡のような白いフワフワはなんと、卵白と山芋で作られた新感覚のメレンゲとのこと。

「これがお蕎麦…!?」と疑ってしまいますが、お箸を入れると細切れの二八蕎麦がたっぷりありました。

ツユを回しかけて、いただきます!

細めの麺にフワフワのメレンゲがしっかり絡み、卵黄のコクがアクセントになって奥深い味わいです…おいしい…!!

メレンゲばかりに気を取られがちですが、味の決め手はやはり蕎麦の風味と香り。
細いのにコシが強くて噛み応えがあり、フワフワの山芋と相性バツグンです。

実は注文時、温かいのと冷たいので迷って店員さんに聞いてみた結果冷たいのを注文したのですが、大正解でした。

お蕎麦の味わいをダイレクトに感じられます。やはり店員さんに聞くのが間違いないですよね。

ざる蕎麦でなくてもシメの蕎麦湯が堪能できます。
蕎麦湯ファンの私、大興奮です(笑)。

濃厚な蕎麦湯にコクのあるツユがよく合います…もちろん蕎麦湯だけでもおいしいです。

ほっこりと蕎麦の余韻に浸っていると、今度はデザートに注文したそばプリンが到着。

こちらもかわいい見た目です♪
セットには酸味が少なく飲みやすいコーヒーも付いてきます。

プリンはサラッとした舌触りで、食後でもペロッと食べられる軽やかな食べ心地。

淡いピンクのソースはなんと、いちご味の甘酒です。
さっぱりとした味わいに、自然で上品な甘みが口の中でフワっと広がります。

コーヒーと一緒に最後の一口までおいしくいただきました。
満足度マックスです。

スイーツや食パンも販売。八尾在来種の蕎麦に捧げる想い

幸福感に満たされながらお店を出ると、入り口近くに表彰状が飾られているのを発見。

福籠さんのお蕎麦に使われている富山県の八尾在来種のそばは、日本蕎麦保存会の「おいしいそば産地大賞2022」で第2位を獲得したそうです。

福籠さんでは、化学肥料や農薬を使わず旨味を凝縮させて作られている八尾在来種のそばの魅力を広めるべく、石臼挽きの完全手打ち蕎麦を開店時から提供し続けています。

きっと途方もない手間と時間がかかるはずですが、そば本来の香りや旨味を引き出すため、労を惜しまないところにそばへの愛を感じますね。

また、八尾在来種の蕎麦粉のブランド「風のそば粉」を使用したグルテンフリーのスイーツや食パンも店頭で販売されています。

蕎麦粉チーズケーキや蕎麦粉ロールケーキなど気になる商品がたくさんあったので、また来た時には買いたい…!

福籠の店長さんご自身も蕎麦栽培に参加されているそうで、ここにも強いこだわりが感じられました。

お蕎麦への飽くなき探求心が垣間見えながらも、店はホッと一息つける優しい空間。

次はほかの創作蕎麦にしようか、それとも日替わり膳か、いや十割そばをいただこうか…
今から頭を悩ませながらお店を後にした、ステキなランチタイムでした♪

本格手打ち蕎麦 福籠
住所:富山県富山市山室303-28
アクセス:富山地方鉄道本線「大泉駅」から徒歩約12分
TEL:076-422-7607
営業時間:11:30〜14:30(​そばがなくなり次第終了)、夜は要予約のコース料理のみ
定休日:毎週月・火曜日、不定休あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。