毎月開催!富山縣護国神社「青空のみの市」で掘り出しモノに出会う朝

十人十色のお店がならび、新しいモノと出会える蚤の市。
いつ・誰と行っても楽しめるイベントですが、最近はコロナもあって開催される機会が減り、ちょっと寂しいですね。

そんな中、神通川と隣り合うここ「富山縣護国神社」では、定期的に開催される蚤の市に毎回たくさんの人が訪れています。

富山県護国神社の「青空のみの市」は、昭和59年に第1回目が開催されてから、毎月第1日曜日に雨天決行で実施されている年間行事です。
骨董品や古い家具をあつかう縁日のほか、マルシェや屋台もあり、多い時には出店数が180にもおよぶとのこと。

歴史・規模ともに富山県内有数のイベントの様子を、たっぷりご紹介します!

多くの人と屋台でにぎわう境内

イベントは朝6:00から12:00まで開催されていますが、人気のあるお店は早々に売り切れてしまうとのこと。

この日私が到着したのは7:30ごろでしたが、すでに護国神社の広い境内に数えきれないほどの出店や屋台がならび、たくさんの人でにぎわっています。

初春の澄んだ青空によく映える色とりどりのテントやのぼりに、行き交う人々と売り子さんの活気に満ちた声。
どこか懐かしい雰囲気を肌で感じながら、会場をぐるっと巡ります。

出店のジャンルは骨董品や日用品、家具、古着やアクセサリーなどさまざまです。
ハンドメイド作品からヴィンテージものまで、思い思いのイチオシ商品がズラーッと並んでいて、どれも惹かれるものばかり。

歩いていると雑踏にまぎれて「これいくら?」「それは200円」「ほんと!?安いね~!」なんて会話も聞こえてきます。

中にはミニカーやおもちゃ、昆虫の標本に駄菓子など、子どもが喜びそうな商品がたくさん並ぶお店もありました。

コレクションされたコインやバッジ、貴重なポスターなんかもあって、ファンが見たらうっとりするようなラインナップが勢ぞろい。

さらに野菜や果物、漬物といった食材類をあつかうマルシェもありました!
有機栽培にこだわったオーガニックの農作物や、近所の畑から直接持ち寄った新鮮な野菜がオトクな価格で販売されています。

日曜日の朝から蚤の市で新鮮な野菜を買う…この護国神社なら、そんなノスタルジックなお買い物がこの令和に体験できちゃいます。

とにかくお店のジャンルが幅広くて、まさに老若男女が楽しめるイベントです!

まずは大拝殿へお参り

気になるお店に突撃したい気持ちをグッとおさえ、まずは護国神社の大拝殿にお参り。

この富山縣護國神社は、昭和20年8月の富山大空襲によって亡くなった方々の御霊を祀っているそうです。
初詣はもちろん、節分や献茶式、戦災日には慰霊の花火を上げるなど、年間通して歴史ある行事がたびたび執りおこなわれています。

凛々しさを感じる立派な拝殿に足を踏み入れると、そこには荘厳で美しい空間が。
空気が変わったのを肌で感じ、背筋がぴんと伸びます。

※許可を得て撮影しています

「楽しい朝の時間をいただき、ありがとうございます」という感謝を込めてお参りしました。

グルメ屋台でお祭り気分!

お参りを終え、いよいよ屋台へ!
モノだけでなく、その場で食べられるグルメ系の屋台もたくさん並んでいました。

たこ焼き、お好み焼き、うどんにそば…冬の朝に沁みるあったかメニューを求めて、たくさんの人が列を作っています。

屋台グルメって夏以外になかなか食べられないので、毎月チャンスがあるのは個人的にかなりうれしいです♪

悩みに悩んだ結果、私は体の芯から温まる「野菜たっぷりスープ」をいただきました!
紙コップサイズの小さなスープにもかかわらず、野菜たっぷりで食べ応えバツグンです。

中にはなんと、ホックホクの大きなつみれが…!
にぎわう神社の傍らで「はふっ」と白い息を吐きながら絶品の野菜スープをいただき、身も心もポカポカになりました。

ちなみに、会場の数カ所に食事用のテントやベンチが設置されていますが、どこも満席でなかなか座れなかったので、レジャーシートやキャンプ用のイス等を持っているとかなり便利です。

ここでしか出会えない、心のこもった手作りもの

せっかく来たので、自分へのお土産に何か買って帰りたい…!
会場にはこだわりのおやつやスイーツを販売しているお店も20~30ほどありました。

どのお店も材料や製法に個性があって、何度もつい足を止めてしまいます。

迷った末、選んだのはハンドメイドの雑貨屋さんで一目惚れしたふきんと、身体にやさしいお菓子を作る「おやつ屋きなこまる」さんのビスコッティ。

ビスコッティは小麦粉を使っていないのにサクッとした食感で、きなこの香りときび砂糖のやさしい甘さが口の中いっぱいに広がる繊細な味わいでした♪

「おやつ屋きなこまる」さんは、国産の小麦や砂糖を使ったお菓子作りを追求されていて、店舗は持たずイベントや屋台限定のお店だそうです。
他のクッキーやブラウニーも気になるので、来月も行ってみようかな…!

誰でも自由にお店を出せます!

月1で開催されている富山県護国神社の蚤の市は、申請をすれば資格・年齢問わず誰でもお店を出すことができます。
高校生以下のこどもなら無料で出店できるので、良い社会勉強の場になりそうですね。

毎月必ず参加する出店者さんもいるようなので、定期的に参加したり、毎月顔を合わせたりするうちに、人との新たなつながりも生まれそう。

この蚤の市でだけ活動するお店もあり、行くたびに新しい発見があるイベントです。

家族でのお出かけに、宝もの探しに、休日の早起きのご褒美に。
誰と行っても楽しめる古き良き伝統行事へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

富山護国神社 蚤の市
住所:富山県富山市磯部町1-1
アクセス:富山市内電車富山軌道線「安野屋」駅から徒歩3分
TEL:【護国神社】076-421-6957【のみの市実行委員会】090-2034-1929
開催日時:毎月第1日曜日
開催時間:【4月~10月】5:00~12:00【5月~11月】6:00~12:00

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。